現象と問題を混同しない

以前、クラブ内で「女性会員が少ない」ということをクラブの「問題」として捉え、どうすれば「女性会員が増えるのか」を話し合ったことがあります。

 

その話し合いとは、

「女性が少ない」→「どうやって女性を増やそうか?」と、非常に短絡的なものでした。

 

問題意識を持って取り組まれていらっしゃる方には大変申し訳ございませんが、

私は、これを話し合っていたところを見て「???・・・」。

訳がわかりませんでした。

 

実は「女性会員が少ない」というのは「問題」ではなく「現象」なのです。

 

私たちがまだ認識できていない「問題」があり、その「現象の一つ」として「女性会員が少なくなっている」のです。

 

問題解決とは、「問題」を解決することであり、「現象」への対処ではありません。

「現象」に対してアプローチしても、問題は解決しないのです・・・。

 

表面からは見えない「土の中の根っこ」に問題があるのに、表面に出ている「葉っぱ」に対して薬を塗っても、問題解決にならないことは自明です。

 

そもそも、なぜいきなり女性会員なのか?・・・・。

 

そこが問題だと言うお気持ちもわからないでもありません。クラブを見渡してみると、確かに女性会員は1~2人で、それに対して男性は10倍以上(笑)。

むさくるしい、男子校のようです・・。

たったお一人でも女性がいると、雰囲気は違います。冷蔵庫の中の消臭に使う備長炭のような存在になっていらっしゃるように見えるのです(笑)。

 

では、この漠然とした、皆さんが感じている「問題」に対して、何をどう考えていったら良いのか?

 

問題の定義には2つありまして、「発生型」と「設定型」があります。

今回の「女性会員」のことについては、後者の設定型になります。

理由は「女性会員が少ない」ということ自体は、クラブの組織目的から逸脱している事象ではないからです。

極端な話、女性会員がいなくても、例会は成り立つのです。組織目的に反しているわけでもありません。

 

このような「設定型」の場合、どのように問題解決を進めていった方が良いのか?

 

女性会員がいない場合の、組織目的に対してのデメリットを考えていきましょう。

トーストマスターズクラブの組織目的は、簡単に書きますと「相互理解をあきらめずに、建設的な意思疎通を学ぶこと」です。(「人前でスピーチをする」というのは目的ではございません)

この目的を踏まえ、女性会員が少ないことで考えられるデメリットとは、

・女性の考え方に触れ合うことができず、女性に対しての「理解力」が身に付かない。

・話題に気を使わなくなり、「社交性や配慮」が身に付かない。

・女性の視点を知ることができず、「多面的な物の見方」が身に付かない。

とまぁ、推測だらけの男性の私の視点から書いてしまいましたが、皆さんでブレストしていくと、色んな意見が出ると思います。

 

そして、

「以上のようなデメリットが考えられる。女性会員が少ないことによって、教育的価値は限定的にならざるを得ない。現在のクラブの男女構成比には改善の余地が見られる。私たちがより自己成長していくためには、女性会員を増やしていくことが必要である」

となるのです。

 

ここでわかりましたね。

「女性会員が少ない」という「現象」から発生する、私たちが認識できていなかった「問題」とは、「教育的価値が限定的になってしまう」ということになるのです。

このように問題が定義できてから、次からは「どうすれば女性会員が増えるのか」という、方法論に入っていくのです。

 

今回はごく簡単に、組織目的からの視点だけに絞って書きました。

 

「女性会員が少ない」という「現象」を「良くない」と認識されていること自体は間違っておりません。ですが、それがどのような「思考プロセス」で考え出された意見なのかが大切です。

★何を「問題」と定義するのか? ★

これを考えるのに、与えられた時間の9割を使いましょう。

後の1割あれば、解決手段は大体わかりますから。

 

仮に、短絡的に手段を講じて女性が増えたとしても、それは「たまたま」であり、そうやって「なんとなく」解決しても、何の学びにもなりません。

 

今回は、リーダーシップマニュアルの#7「プログラム進行促進術の熟達」から考えました。

 

次回は「人に好かれる必要はあるのか?」です。

 
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