所沢トーストマスターズクラブでは、年1回、12月にディベート例会を開催しております。(今後年2回に増やす予定です)
ディベートとは、ある政策論題について、賛成(肯定)or反対(否定)のチームに分かれて議論を戦わせ、審判がその優劣を判定するという競技です。
例えば、「日本は原発を廃止すべきである(是か非か)」「日本は外国人労働者を全面的に受け入れるべきである(是か非か)」といったものです。
よく誤解があるのですが、「朝まで生テレビ」や「米大統領選挙公開ディベート」とは違い、この政策ディベートは本人の政治信条とは無関係に肯定・否定の主張をし、決められた時間・パートを守ってお互いの主義主張をするのです。
また、片方のチームが主張している間は、もう片方のチームは一切口をはさめません。ディベートの代表的な時間割(フォーマット)は以下のようになります。
ディベートで身につく力といえば、「聞く力」「情報分析力」などがあげられると思います。もちろん、トーストで身につく能力とも共通するものがあります。
個人的には、一番身につく力といえば「視野が広がる」ことだと思います。たとえば個人的には脱原発の主義を持っている方でも、原発容認派の主義の資料を読みこなし、試合によっては容認派の立場で戦わねばならないから、両方の考えがバランスよく頭に入るのです。
立論は、あらかじめ論題についてリサーチした原稿を読むことなので、トーストでいう「準備スピーチ」に近いです。思い切り力を入れて、主張の正しさを訴えます。
質疑は、立論について相手側チームからの突っ込みをかわしたりせねばならないので、神経を使います。
第1反駁は、とにかく相手チームの矛盾点や論証の弱点を攻撃します。これは、トーストでは味わえない感覚です(笑)。短い準備時間で反駁を考えねばならないので、一種のテーブルトピックスピーチに近いものがあります。
第2反駁では、相手チームからの第1反駁への再反駁と、自チームの主張の総まとめをします。
とにかく、試合をするほうも疲れますし、審判や聴衆も疲れます。ディベートが「知の総合格闘技」と言われる所以です。
スピーチとは違う脳の使い方をする論戦、面白いですよ!所沢トーストマスターズクラブでは、時折各種イベントを織り交ぜて例会を行っております!