去る9月18日(日曜日)、第195回通常例会が行われました(at新所沢公民館 学習室1号)。
台風18号の影響が心配されましたが、無事開催の運びとなりました。
当日は夜にエリアコンテスト(秋のスピーチ全国大会・二次予選)が行われるため、いつもより30分前倒しの13時30分開始です。
イレギュラーな時刻ながら出席予定者14名が無事出席され、皆さんの例会への熱意を感じます。
会長SWさんの挨拶のあと、会計SNさんより今期の予算見込みの説明がありました。
続いて「今日の言葉」の発表です。会員のボキャブラリー増を狙いとして、その日の例会で積極的に使いましょうという趣旨ですが、ベテラン会員YMさんより「奮い立つ」という言葉が「今日の言葉」に選ばれました。
とても使いやすく、使うと前向きな気持ちになる良い言葉ですね。
さて、今回の例会はトーストマスター(司会者)MSさんの発案により「オリンピックバーチャル例会」となっております。各々「もし自分がオリンピックに出場するならどの種目が良いか」を決めて、登壇のたびMSさんから「さあ〇〇日本代表の××選手、満を持しての登場です!」などの煽り台詞がかかります。
MSさんは頭に日の丸の旗を差すオリンピックおじさんなみの気合いの入りっぷりで例会を盛り上げてくれました。
会員1年目の私はこういうアソビもありなんだぁと視野を広げられました。
そしてお待ちかねのスピーチの部です。
まず1人目のスピーカーは入会ホヤホヤのAHさん。タイトルは「あこがれのヒーロー」です。
娯楽施設で働くAHさん。普段は娯楽を提供する側ですが、享受する側に立ったとき、自分の好きな娯楽は何かというところからスピーチはスタートします。
コミック、映画、ゲームの3つが好きだと語るAHさん。それぞれで一番好きな作品を挙げ、そこには「身近な人を守るヒーロー」という要素があることを発見します。
さらにでは現状の自分はどうか? と視点を展開させ、そういったヒーロー像とはかけ離れていると謙虚に分析。
ただ一家の主として「家族を守るヒーロー」ではあると視点を変えると、ただしそれは妻や子供のフォローによって「ヒーローにしてもらっている」とさらに別角度から現状を掘り下げます。
そして、いつか自分が守ってると言えるヒーローになりたいと結ばれました。
ハキハキとした話っぷりで話もわかりやすく、初スピーチとは思えないすばらしいものでした。スピーチを通して人となりが伝わってきたのではないでしょうか。
次回のスピーチも楽しみです。
続いてベテランSNさんの「国語・算数・ボケ・ツッコミ」。先日行われたスピーチワークショップでの、関西人講師の印象的な言葉が今回のスピーチタイトルだったそうです。
曰く、関西の小学生は国語・算数・理科・社会ではなく国語・算数・ボケ・ツッコミを習う……と言っても過言ではないほど幼い頃から笑いを自然に学ぶ環境で育ってきている、と。
関東人のSNさんはその話にカルチャーショックを受け、今後ユーモアあるスピーチをするために笑いのパターンを勉強し、それを今回のスピーチに仕立てて来ました。(今回のSNさんのスピーチ課題は「情報を伝える」です。)
またパターンごとに具体例をSNさん自ら実演され、会場は笑いに包まれました。
こういったパターンを関西人は常にストックしているのだろうと推察するSNさんは、今後は自分もユーモアあるスピーチをするため、いつでも取り出せるよう準備する習慣を身につけたいとスピーチを締められました。
今記事の執筆者である私NNも関西出身なのですが、王道を斜めから見るひねくれ者なので基本が空っぽのドーナツ的解釈しかしておらず、基本のキの構造が知れたことは勉強になりました。
お次はこちらもベテランHHさんの「所沢 ほめほめクラブ発足にあたり」
です。
とにかくほめられることの重要性をまず説かれ、なのに日本人はほめるのが下手だと現況を語り、ならば所沢トーストからほめほめの輪を広げていこうではないかという、ワクワクする提案をスピーチにまとめていました。
基調講演という上級者用の課題で15~20分という長丁場でのスピーチでしたが、ダレることなく興味をひかせたまま最後までもっていく講話力はさすが上級者です。
(*入会して最初のスピーチ時間は4~6分です。上級者でないとこんなに長くスピーチすることはないので安心してください。)
本日4人目のスピーカーは同日夜、エリアコンテストに出場するHTさんの予行ほら吹きスピーチ「オメガ式健康法」です。HTさんは今日の例会のベストスピーチ賞の対象からは外れます。
ホラ吹き、つまり嘘ですね。嘘をつくチャンピオンを決める大会があるんです。おもしろそうでしょ?
ある日謎の宇宙人「オメガ星人」にさらわれたHTさん。からだを拘束され、「あなたは選ばれました」なる意味深な一言をもらい、いったいなにがはじまるのかとビクビクして待っていると、宇宙人からお腹まわりの脂肪の多さや血圧、血糖値の高さを指摘されるという意外な展開に。
なぞの機械で脂肪を吸引され、なぞの緑色の液体を注入されると体調が良くなるという不思議な体験をします。地球にオメガ式健康法を広めるという野望をもつ宇宙人に、その後も何度か拘束され施術されるうち、しだいに健康体になっていくHTさん。すっかりオメガ式健康法の支持者になります。
しかし喜んだのもつかの間、よく見ると肌が緑色に……。というオチでした。「あなたは選ばれました」は詐欺師の常套句、皆さんも気をつけましょう、という教訓を最後に入れてスピーチを終えられました。
実際に肌に緑色の塗料を塗っての熱演ぶりに会場からは拍手喝采の嵐です。
HTさん、エリアコンテストもその調子でがんばってください。
(結果は、ディビジョン(最終予選)進出はなりませんでしたが見事3位入賞です! 例会のときよりスキルアップしていて、単純にウケだけなら一番ウケていたのではないかと、身びいきながら思います。所沢クラブからはもう1人、THさんも出場され、今例会の裏テーマである「オリンピック」を盛り込んだホラ吹きスピーチを披露、聴衆を沸かせていました。)
休憩をはさんでテーブルトピック(即興スピーチ)の時間。
今回のテーブルトピックマスターはNKさん。オリンピックバーチャル例会ということでオリンピックにちなんだお題が出され、指名を受けた即席スピーカー(今回は4人)は皆それぞれ頭をフル回転して回答しておりました。
余談ですが、今回のテーブルトピックでボッチャという競技があることを初めて知りました。カーリングに似たルールの競技でリオのパラリンピックでは日本が銀メダルを取ったそうですよ。今後は健常者にも輪を広げようとする動きもあるみたいで、頭脳スポーツの色が濃いとのことなので今から勉強しておけば、のちのち「あこがれのヒーロー」になれるかもしれませんね。
さて、その次は論評の部。
スピーカーが今後さらに良いスピーチをするにはどうしたらいいか、それぞれの論評者が良いと思った点、改善点を挙げていきます。
論評未経験の私には勉強になることばかりです。
そして、その論評をさらに論評する「論評の論評」を含め、例会全体を総括しての総合論評という、私には想像もつかない「むっちゃむつかしそうなやつ」をベテランOMさんがサラッと務めます。あまりにすごすぎてナニガナンダカヨクワカラナイアルヨ……。
最後に表彰式。
ベストスピーカー賞はHHさん。
ベストテーブルトピック賞はYMさん。
ベスト論評賞はSKさん。
皆様、おめでとうございます!
今回はオリンピックバーチャル例会ということで、特別にトーストマスターMHさんからメダルが授与され、これをもって閉会の儀となりました。
オリンピック企画の提案者でもあるMHさんが、最後きれいに風呂敷を畳まれる姿にベテラン会員の矜持を見る思いがしました。
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