クラブ記録 スピーチのヒント

プレゼン講師インタビュー①

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こんにちは。ウェブマスターのYです。

蝉がじゃんじゃん鳴き、太陽が容赦なく照りつけ、暑い、いや暑すぎる夏真っ盛りの今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
ところでこう暑い日が続くと、スピーチ原稿を考えなくてはならないにも関わらず、暑すぎてまったく頭が回らず困ってしまいますね……。
そこで困ったときはその道のプロに聞くのが一番!
……というわけで、今回はプレゼンテーションやコミュニケーションを教えている、プロの研修講師にお話を伺いました。
お話を伺ったのは、我が所沢トーストマスターズクラブ所属で、スピーチや論評をすると大抵ベスト賞をかっさらい、また所沢だけでは飽き足らず、他流試合と称して近隣のクラブに出向き、ベスト賞をかっさらってくるという猛者、インサイト ラーニング株式会社専属講師の西原 猛さんです。

ウェブマスターY(以下Y)「よろしくお願いします」

西原(以下N)「こちらこそよろしくです」
Y「以前、所沢トーストマスターズクラブでワークショップ『心を鷲摑みにするスピーチ構成術』をやっていただきましたが、すごく勉強になりました。2時間があっという間でした。」

N「ありがとうございます。おかげさまで好評いただいて、トーストに恩返しできたかなと。」

Y「まだまだ恩返ししましょうよ! またなんかやってくださいよ~」

N「いやー、それが忙しくてねぇ……」

Y「ギャラ出しますから。2ペソ位でどうですか?」

N「2ペソも! 日本円換算すると……3.6円かよっ!」
ーー スピーチ原稿を作る際に重要なことは何か?
Y「お約束はさておき、まずはスピーチ原稿を作る際に重要なことは何でしょう?」
N「重要なことは3つあります。
1.スピーチで言いたいことは何か?

2.スピーチの目的は何か?

3.一言一句文章として書かない
この3つについて、これからお話ししていきますね。
Y「よろしくお願いします。」
ーー スピーチで言いたいことは何かを明確にする
N「まずはなによりも大切なのは『言いたいことは何か?』ですよ。困ったことに人間、あれもこれもといろんなことをしゃべりたいものなんだよねー。わずか数分のスピーチでも、いろんな情報やメッセージを詰め込んだ方が聴衆の為になるーーそう考えてしまいがちですが、そういうスピーチは『結局、あの人は何が言いたかったんだろう?』となってしまいます。また、ここを曖昧にしていると、自分が言いたかったことと、聴衆に伝わったことにギャップが生じてしまいます。」
Y「ギャップですか?」
N「そう、ギャップ。例えばあるスピーカーが『人生には色々必要だ。』というスピーチをしたのに、聴衆は『人生は金だ!』というスピーチだと思ってしまった。何故か? スピーカーは、人生に必要な物としてお金・健康・愛について均等に話をしたつもりだったが、お金の話に力が入りすぎて、他の2つの時間配分が短くなってしまった。つまり、聴衆には話に一番力が入っていた金が最も重要だ、と伝わってしまった。お金の話に力が入るということは、本人にとってそれが言いたいこと。いっそシンプルに『人生は金だ!』にすれば良かった。」
Y「○○えもんを思い出しますね(笑) 私もスピーチ終了後、皆さんに感想を聞いてみると、あれ、言いたいことと違うことが伝わってる、ということが良く有ります。ああ、そういう風に捉えられたのか~って。」
N「みんな経験有ると思うよ。なので、言いたいことはシンプルにした方が良いね。

『こまめに電気を切って節電しよう』とか『夏こそ辛い物を食べて元気になろう』とか、言いたいことは1つに絞る。それも具体的にね。」
ーー スピーチの目的は何か?
N「次に『スピーチの目的は何か?』実はこれを見失っている人が多いんですよ。

ところでYさん、なぜスピーチをするんですか?」
Y「え? えっと……話したいことが有るから?」
N「そう来ると思いました。ところでスピーチとは、聞いてくれる聴衆がいて初めてスピーチですよね?
Y「そうですね」
N「逆に聴衆のいないスピーチというと……ただの独り言だね。つまり『聴衆のため』ですよ。ただ自分が話したいことを一方的に話すことが目的ではないということです。聴衆の時間をスピーカーは貰っているんです。時間は返せないんです。所沢トーストマスターズの場合、日曜日の 14:00 - 16:00 という貴重な休日の時間を使っているわけです。それなのに良く分からんスピーチを聞かされた日にはーーまあ、皆さん大人ですから口には出しませんがーー『今日は家で寝てれば良かった……』って思ってたりしてね。」
Y「う……あり得るかも。しかし言われてみれば単純なことですけど、大切なことですよね」
N「……ということは、スピーチの内容が聴衆に伝わるように心掛けなければなりませんね。

伝わるように、というのは、たとえば『地球は絶えず隕石衝突の危機にある』というスピーチをするとしましょう。さて、対象となる聴衆は一般人なのに、複雑な計算式を用いた確率論とか、天文学の難しい話をしても分かりませんよね?
そこで『2002年、地球に直径300mの隕石が、地球と月までの距離のたった2倍しか離れていないところを通過していきました。もしも衝突していれば、フランスが地図から消えてしまうところでした。』というように、聴衆に合わせた分かりやすいスピーチの内容を考えなければなりません。逆に、聴衆が天文学者とかの専門家ばかりなら、逆にどんどん学術的な話とか専門用語を使うべきです。」

(続く)

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